解説の言語

解説は日本語。文法用語は英語のまま出します。 本番は「英語」★です。

Boundaries.

句読点だけで決まる問題。ルールは有限で、一度おぼえれば毎回そのまま使えます。SATのReading & Writingで、最も確実に点になる分野です。

まず、これだけ

independent clause(独立節)どうしを coordinating conjunction(等位接続詞)なしでつなぐ句読点が semicolon(セミコロン)です。コンマ単独や句読点なしでは、独立節はつなげません。

日本語話者がハマる理由

日本語の読点「、」は、息の切れ目や読みやすさで打つ記号で、置く位置に文法上の決まりがありません。英語のコンマは違います。

問題文と選択肢は、どのレベルでも英語のままです。本番がそうだからです。


Boundaries句読点)で扱うルール、14項目

帰国子女・インターナショナルスクール生のための、デジタルSAT の無料教材です。Boundaries の練習14問で出てくるルールを一覧にしました。解き終わったあとの復習や、 試験前の読み返しに。独学でも進められるように、ルールごとに確認のしかたをつけています。 14項目には「日本語話者がハマる理由」をつけています——日本語の文法や語順のどこが原因で、その誤答が自然に見えてしまうのかです。

この分野ぜんたいに共通する、日本語話者がハマる理由

日本語の読点「、」は、息の切れ目や読みやすさで打つ記号で、置く位置に文法上の決まりがありません。英語のコンマは違います。

  1. 01句読点

    independent clause(独立節)どうしを coordinating conjunction(等位接続詞)なしでつなぐ句読点が semicolon(セミコロン)です。コンマ単独や句読点なしでは、独立節はつなげません。

    確認のしかた:4つの選択肢に共通する語を元の位置に戻してから(Earth は左側、some は右側)、左側だけ、次に右側だけを声に出して読み、どちらも単独で文として成立して間に and や but や so もないなら、コンマ単独・句読点なし・「セミコロン+and」をすべて外し、セミコロン(またはピリオド)だけを置いた選択肢を選んでください。

    日本語話者がハマる理由

    この文を日本語にすると「アタカマ砂漠は地球で最も乾燥した場所の一つで、そこの観測所の中には測定可能な降水量を一度も記録していないものもあります」のようになります。ここで前後をつないでいるのは「一つで」という述語の形であって、「、」は何もつないでいません。日本語はつなぐ働きを述語の活用や「が」「ので」などの語に持たせますが、英語の on Earth は形を変えられないので、境界に置く記号そのものがつなぐ役を引き受けます。この違いを見落とすと、日本語の「、」をそのままコンマに移して B の Earth, some を選ぶことになります。

  2. 02句読点

    moreover や however のような conjunctive adverb(接続副詞)は接続詞ではなく、節と節をつなぐ働きを持ちません。independent clause(独立節)が二つ並ぶときは、境界を semicolon(セミコロン)か period(ピリオド)で切り、接続副詞の後ろに comma(コンマ)を置きます。

    確認のしかた:moreover だけを鉛筆で隠し、「elements not yet discovered」までと「he predicted the properties」以降を別々の文として声に出して読み、どちらも単独で成立することを確かめたうえで、その境界にセミコロンかピリオドを置いていない選択肢を消してください。

    日本語話者がハマる理由

    「さらに」は日本語では conjunction(接続詞)としても使える語で、「空欄を残した、さらに性質まで予測した」のように読点のあとに置いて節と節を自分でつなげます。この感覚で moreover を見ると、同じように「, moreover,」と挟む B が正しく感じられます。英語の moreover は副詞にとどまり、節と節をつなぐ働きは持ちません。空所の左は「a periodic table that left gaps for elements not yet discovered」まで、右は「he predicted the properties of several of those missing elements」で、どちらも単独で文として成立します。その境界はコンマでは切れず、セミコロンかピリオドが要ります。

  3. 03句読点

    コロンは、前が independent clause(独立節)のときだけ置けます。後ろはその内容を説明・特定する語句で、節である必要はありません。

    確認のしかた:指で空所を隠し、左側だけ、次に右側だけを読んで、それぞれが文として成り立つか、そして右側が左側の something less visible を言い直したものか、それとは別の二つ目の要素なのかを確かめてください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語は「ペトラを支えたのは、もっと目立たないもの、雨水を集める水路と貯水槽の網でした」のように、名詞のすぐあとに読点を打って、その中身を名詞句で言い直せます。この同格の感覚で記号を探すと、選択肢で唯一 comma(コンマ)を含む D visible, and をつい選びたくなります。ただし and は前後を対等な二つとして並べる語なので、この形では網が something less visible の中身ではなく、別の二つ目の要素として読まれます。英語でこの言い直しを受け持つのは colon(コロン)で、日本語では読点だけで足りてしまうため、とっさに選びにくい記号です。

  4. 04句読点

    文の途中に挿入された nonessential element(非必須要素)は、開いた記号と同じ記号で閉じます。コンマで開いたらコンマ、ダッシュで開いたらダッシュ。閉じ記号を省くことも、別の記号に変えることもできません。

    確認のしかた:Franklin の直後のコンマから空欄までを指で隠し、残りの「Chemist Rosalind Franklin died in 1958, four years before …」がそれだけで一文として成立するかを読んで確かめ、成立するなら隠した部分を開いているのは Franklin 直後のコンマなので、空欄にも同じコンマを入れてください。

    日本語話者がハマる理由

    この文を日本語にすると「X線写真がDNAの構造解明に決定的だった化学者ロザリンド・フランクリンは、1958年に亡くなった」となり、説明は名詞の前に置かれ、どこで説明が終わるかは「化学者ロザリンド・フランクリン」という名詞そのものが示します。だから日本語では、説明の終わりを記号で示す必要がありません。英語は逆で、relative clause(関係節)が名詞の後ろに続くため、説明が主語と動詞 died の間に割り込みます。しかも削っても文が成り立つ付け足しなので、始まりと終わりの両方を記号で示します。この問題では始まりにあたる Franklin 直後のコンマがすでに印刷されていて、空欄は終わりの位置です。終わりを示さない A が自然に見えるのは、説明の切れ目を名詞の位置で判断する日本語の語順に慣れているからです。

  5. 05句読点

    appositive(同格語句)は、直前の名詞がどれを指すのかを特定するのに必要ならコンマで区切らず、なくても特定できる場合にだけ前後を二つのコンマで挟みます。

    確認のしかた:タイトルを指で隠して残りを読み、どの小説の話か決まらないなら、そのタイトルは特定に不可欠なので前後どちらにもコンマを置きません。

    日本語話者がハマる理由

    日本語なら小説名は『Beloved』と囲んで示せます。英語で同じ役目を負うのは italics(斜体)で、コンマに「ここがタイトル」と囲んで示す働きはありません。囲む記号が見えないので、コンマで前後を挟んで区切ろうとしてしまい、B や C に手が伸びます。もう一つは長さです。この文の subject(主語)は Author Toni Morrison's novel Beloved と長く、そのあとすぐ verb(動詞)の won が来るため、長いかたまりの終わりに印を入れたくなります。しかし主語と動詞のあいだに単独のコンマは置けないので、D は成り立ちません。

  6. 06句読点

    列挙する項目の内部にコンマが含まれるときは、項目どうしの区切りに comma ではなく semicolon(セミコロン)を使います。

    確認のしかた:選択肢を見る前に、列挙の項目が切り替わる位置に斜線を入れ(空所と and hardtack の直前の二か所です)、すでに記号が置かれている方の記号をそのまま空所に入れてください。

    日本語話者がハマる理由

    各項目が comma(コンマ)+説明の形になっていて、項目の内部にコンマが入っています。日本語なら「何か月も保つ乾燥果物」と説明を名詞の前に置くので、項目の内部に記号が残らず、内部の記号より外側の区切りを強い記号に上げる、という段階づけを使う場面がありません。並列の階層を示すときも、内側を中点「・」でまとめて弱めるのが普通で、文の途中で使える、読点より強い区切り記号がありません。そのため semicolon(セミコロン)で外側を上げるという発想が出ず、内部と同じコンマで足りると感じて B を選びがちです。

  7. 07句読点

    文頭の subordinate clause(従属節)と、そのあとに続く independent clause(独立節)の間はコンマで区切ります。ピリオドとセミコロンは、境目の両側がどちらも独立節のときにしか使えません。

    確認のしかた:文頭の一語に指を置いたまま空所まで読み進め、その一語が Although なら、境目に置けるのはコンマだけで、ピリオドもセミコロンも and も置けないと判断してください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語では従属を示す語が節の末尾に来ます。「1843年に完成したが、列車が走るのは1869年でした」の「が」は節の切れ目の直前にあり、見落としようがありません。英語の although は節の先頭に立ちます。Although London’s Thames Tunnel was completed in 1843 まで読むと主語も動詞もそろい、その部分だけで一文として完結して見えます。空所に着いたときには、この節を従属にしている although は視界の外です。だからセミコロンの A とピリオドの C が自然に見えます。記号を選ぶ前に、文頭の一語まで戻って確かめてください。

  8. 08句読点

    文の途中に挿入された要素は、開いた記号と同じ記号で閉じます。dash(ダッシュ)で開いたら dash、comma(コンマ)で開いたら comma で閉じ、種類を混ぜることはできません。

    確認のしかた:選択肢を読む前に、空欄より前で挿入を開いている記号を指で押さえ、その記号から空欄までを手で隠し、残りだけで文が成り立つかを読んで確かめ、成り立つなら空欄はその同じ記号で閉じてください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語では「――」を片側だけで使えます。「最も意外だったのは――図書館をよく使う人ほど本を買っていたことでした」のように、開いたまま閉じずに文を終えられます。英語の dash(ダッシュ)も文の終わりに向けて一つだけ使うことはありますが、文の途中に挿入を割り込ませた場合は、開いた dash と同じ dash で閉じます。この文では survey の直後にすでに dash が開いているので、空欄に入るのは閉じの dash です。何も置かない C を選びたくなるのは、日本語の片側だけの使い方をそのまま英語に持ち込んでいるからです。comma(コンマ)で閉じる A は、開きと閉じで記号の種類が違うので使えません。

  9. 09句読点

    but や and などの等位接続詞が独立節どうしをつなぐとき、接続詞の直前に置く句読点はコンマです。セミコロンとコロンは、うしろに接続詞が続かない形で使う記号なので、この位置には置けません。

    確認のしかた:空所の前までを1文として読み、続いて but のうしろを1文として読んで、どちらも単独で成り立ち、しかも空所の直後が but なら、セミコロン・コロン・無印を消してコンマを選んでください。

    日本語話者がハマる理由

    この文では Harbor at Dusk の直後にすでにコンマが1つあります。日本語では近い位置で読点が重なるのを避けるので、数語あとの but の前に2つ目を置くのをためらい、Bを選びがちです。英語の a 1962 image of fishing boats in fog は appositive(同格句)で、始まりと終わりの両方に区切りを入れて閉じるため、2つ目のコンマは省けません。もう1つ、日本語は「しかし、」「〜だが、」のように逆接の語のうしろに読点を打ちますが、英語の but は前にコンマを置きます。打つ側が逆です。

  10. 10句読点

    independent clause(独立節)が2つ並ぶ境目は、ピリオド、セミコロン、または「コンマ+coordinating conjunction(等位接続詞: for, and, nor, but, or, yet, so)」で区切ります。コンマだけ、句読点なし、このどちらでも独立節は区切れません。

    確認のしかた:どの選択肢でも nests が前半の最後、in が後半の最初に来ることを押さえた上で、「Greater honeyguides, a species of African bird, lead people to wild bees’ nests」と「in exchange, the birds feed on the wax left behind」を別々に声に出して読み、どちらも単独で文として成立するなら、コンマだけ・何も置かない形・コンマ+then はいずれも2つの文を区切れないので、ピリオドの選択肢を選んでください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語に直すと「人を蜂の巣まで案内し、その代わりに鳥は残った蜜蝋を食べます」と一文で書けます。前半と後半をつないでいるのは「案内し」という連用形で、「その代わりに」は一文の内側にそのまま置ける言葉です。そのため、選択肢Aのようにコンマ1つでつないだ形でも足りるように見えます。選択肢Dの then も日本語では「そして」「その後」に当たり、同じように一文の内側に入ります。英語の in exchange と then はどちらも conjunction(接続詞)ではないので、節と節をつなぐ働きを持ちません。前後がそれぞれ文として成立しているこの問題で、境目に置けるのはピリオドだけです。

  11. 11句読点

    colon(コロン)は、直前が完全な independent clause(独立節)であるときだけ使えます。コロンのあとに来るのは、その節の内容を特定・説明する語句です。名前・リスト・言い換えのいずれでもよく、独立節である必要はありません。

    確認のしかた:engineer の直後で鉛筆を止め、そこまでを声に出して読んで文として成り立つかを確かめ、次に後ろの部分だけを読んでそれも文として成り立つかを確かめてください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語では名前を言い添えるとき、「技師のマリア・シュタール」のように何も挟まない形が自然なので、B の engineer Maria Stahl がそのまま通るように見えます。さらに日本語の colon(コロン)は「担当:田中」のように見出しと中身を並べる記号で、完結した文のあとに続ける使い方をしません。そのため正解の D が、文の途中に見出しの記号を入れたように見えて選びにくくなります。英語のコロンは条件が逆で、左側が完結した文であることを求める代わりに、右側は名前だけでもかまいません。

  12. 12句読点

    nonessential element(非制限要素)は、抜いても文が成立する補足部分です。文の途中に割り込む場合は、前後を同じ記号で挟みます。後ろがコンマなら、前もコンマです。

    確認のしかた:including から cloves の後ろにすでに印刷されているコンマまでを指で隠して残りを読み、Several spices native to the islands of present-day Indonesia fueled intense competition だけで文として成立するなら、隠した部分は後ろがコンマで閉じられた挿入なので、開く側も同じコンマになっている選択肢を選んでください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語では列挙の区切りも読点なので(ナツメグ、メース、クローブ)、この文の cloves の後ろのコンマも列挙の続きに見え、挿入を閉じる記号だとは気づきにくくなります。日本語でも挿入の前後に読点を打つことはありますが、片側だけでも文は通るので、閉じ側のコンマから開き側を逆算する読み方をしません。そのため、Indonesia の後ろに何も置かないAが自然に見えます。cloves の後ろのコンマは列挙の点ではなく閉じ側なので、Indonesia の後ろにも対になるコンマが必要です。

  13. 13句読点

    等位接続詞(and / but / or)の前に置ける記号はコンマだけで、それも前後が両方 independent clause(独立節)のときに限ります。主語を共有する compound predicate(複合述語)では、接続詞の前には何も置きません。

    確認のしかた:空欄より後ろだけを読んで、rejected の前に主語になる名詞や代名詞が立っているかを確かめ、立っていなければ but の前に記号は置かないでください。

    日本語話者がハマる理由

    この文を日本語にすると「委員会は提案を慎重に検討したが、最終的に却下した」で、逆接の「が」のあとには読点を打つのが普通です。主語が一つしかなくても打つので、逆接の場所は記号を置くところだと感じやすく、何も入らない carefully but が物足りなく見えます。英語で見るのは逆接かどうかではなく、but の後ろに主語が現れるかどうかです。ここでは rejected の主語は The review committee のままなので、but の前に置ける記号はありません。

  14. 14句読点

    コロンは、その前が独立節として完結しているときだけ使えます。コロンの後ろには、前の内容を具体化する語句や文が来ます。

    確認のしかた:文末の疑問文を指で隠し、どの選択肢にも共通する argument までを声に出して読んでそこまでで文として成り立つことを確かめ、それから疑問文を出して、それが前半で言っている question の中身そのものかを見てください。

    日本語話者がハマる理由

    日本語の「:」は「日程:三月十日」のように項目名と内容を区切る記号で、左側が文として完結している必要はありません。そのため、英語のコロンを見ても、前が独立節かどうかを確かめる意識が働きません。また、日本語にはセミコロンに当たる記号がないので、コロンとセミコロンがどちらも「コンマより強い区切り」に見え、セミコロンの選択肢も同じくらい自然に思えます。

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