解説の言語
解説は日本語。文法用語は英語のまま出します。 本番は「英語」★です。
主語と動詞の一致、時制、代名詞、並列。12問で12のルールが出ますが、手順は4つしかありません。どの手順を使うかを見分けられれば、この分野は終わります。
この12問に共通すること
この12問は、どれも空所の外にある一語で決まります。subject(主語)、antecedent(先行詞)、時間を示す語、リストの1つ目——まずその語を見つけてから、選択肢を読みます。
空所から動詞や代名詞をたどって、本当の主語(または先行詞)を見つけます。あいだにある名詞は、どれだけ複数形でも無関係です。
空所の前にある形——コンマの前の修飾句、リストの1つ目——を見て、同じ形に合わせます。
その語が文の中で何をしているか(所有する・目的語になる・要求の中身を表す)で、形が一つに決まります。
文の中にあるもう一つの時間表現を探します。時制は、その語との前後関係で決まります。
日本語話者がハマる理由
日本語の動詞は、主語の数によって形が変わりません。「本が届く」も「本が何冊も届く」も、動詞は「届く」のままです。だから英語でも、動詞の形を主語と照らし合わせる習慣そのものがありません。代わりに、空所のすぐ手前にある名詞の数につられます。この分野の問題は、ほぼ全部がその一点を突いてきます。
問題文と選択肢は、どのレベルでも英語のままです。本番がそうだからです。
帰国子女・インターナショナルスクール生のための、デジタルSAT の無料教材です。Form, Structure & Sense の練習12問で出てくるルールを一覧にしました。解き終わったあとの復習や、 試験前の読み返しに。独学でも進められるように、ルールごとに確認のしかたをつけています。 12項目には「日本語話者がハマる理由」をつけています——日本語の文法や語順のどこが原因で、その誤答が自然に見えてしまうのかです。
この分野ぜんたいに共通する、日本語話者がハマる理由
日本語の動詞は、主語の数によって形が変わりません。「本が届く」も「本が何冊も届く」も、動詞は「届く」のままです。だから英語でも、動詞の形を主語と照らし合わせる習慣そのものがありません。代わりに、空所のすぐ手前にある名詞の数につられます。この分野の問題は、ほぼ全部がその一点を突いてきます。
verb(動詞)の形は、subject(主語)の中心になる noun(名詞)ひとつで決まります。主語と動詞の間に挟まる prepositional phrase(前置詞句)や relative clause(関係節)の中の名詞は、動詞のすぐ手前にあっても、動詞の形には関係しません。
確認のしかた:空所より前にある of・that・which などで始まる部分を指で隠し、残った語をそのまま空所につないで、選択肢を見る前に verb(動詞)を声に出してください。
日本語の verb(動詞)は数で形が変わりません。「ある」は物が一つでも二つ以上でも同じ形で、動詞を subject(主語)の数に合わせるという操作自体が日本語にないため、近くにある語の感触で選んでしまいます。さらに日本語は修飾部分が noun(名詞)の前に来るので、「歴史家が寄贈した手紙・日記・写真のコレクションは」のように、中心語のコレクションが述語の手前に残ります。英語は逆に中心語が先に立ち修飾が後ろへ長く伸びるため、中心語と動詞が離れ、その間に plural(複数形)の名詞が入り込み、耳に残った語に合わせると A・B・C を選んでしまいます。
neither … nor や either … or が二つの subject(主語)をつなぐときは、verb(動詞)は近いほうの主語に数を合わせます。その主語と動詞のあいだに入る句は、数の判断には関係しません。
確認のしかた:nor までを指で隠し、preposition(前置詞)で始まる句をすべて消したうえで、空所の直前に残る noun(名詞)だけを読んでください。
日本語の verb(動詞)は subject(主語)の数によって形が変わりません。「トマトもピーマンも日光を受けない」のように、主語が singular(単数)でも plural(複数)でも述語は同じ形なので、数を動詞に反映させるという操作そのものが母語にありません。また日本語の「AもBも」は二つを対等に並べる言い方で、後ろ側の要素が述語の形を決めるという規則は存在しないため、文全体の意味から「二つのものの話だ」と感じたまま receive を選びやすくなります。さらに日本語は修飾語が名詞の前に来るので、the pepper plant のうしろに in the east corner… が続いて主語と動詞が離れる並びに慣れておらず、空所の直前の語を見失いがちです。
文頭に長いかたまりが置かれて subject(主語)が verb(動詞)の後ろに回っても、動詞が形を合わせる相手はその主語です。and で結ばれた主語は、それぞれが singular(単数)でも plural(複数)として扱います。
確認のしかた:preposition(前置詞)で始まるかたまりを鉛筆で消し、空所の前と後ろの両方で、残った noun(名詞)のかたまりがいくつあるか数えてください。
日本語の verb(動詞)は、subject(主語)が一つでも二つ以上でも形が変わりません。「物があった」は一つでも十でも同じ形なので、動詞を決める前に主語の数を確かめるという手順自体が身についていません。さらに日本語は動詞が文末に来るのが原則で、少なくとも書き言葉では主語が動詞の後ろに回ることはまずありません。そのため空所より前だけで主語を探して読み終えてしまい、直前の shipwreck を主語と受け取って、singular(単数)の was・is・has been に手が伸びます。
pronoun(代名詞)は、あいだに prepositional phrase(前置詞句)が割り込んでも、その中の語ではなく自分が指している語に形を合わせます。each、every、either、neither は、直後にどんな語が続いても singular(単数)として扱います。
確認のしかた:subject(主語)の直後にある of 〜 の prepositional phrase(前置詞句)を線で消し、残った文を頭から読み直したうえで、アポストロフィのついた選択肢は it is / they are と読み替えてから選んでください。
日本語の名詞は、原則として singular(単数)と plural(複数)を形では区別しません。学校が一校でも十校でも「学校」のままですし、「その」「それぞれの」のように所有を表す語も、受ける相手の数で形が変わりません。つまり its と their を使い分けるという操作そのものが母語にないため、目に入る schools の数の多さだけを手がかりに their を選びがちです。英語では、形を決めているのは後ろの schools ではなく Each のほうだ、と見方を切り替える必要があります。
文頭に置かれ、自分の subject(主語)を持たない modifier(修飾語)は、comma(コンマ)の直後に来る語を説明します。ですから、コンマの直後には、その修飾語が説明している対象そのものを置きます。
確認のしかた:選択肢を隠してコンマより前だけを読み、その句が当てはまるのはどんなものかを声に出して言ってから、コンマの直後の subject(主語)がそれと同じものを指していて、「〜の重さ」のように別の語に付いた形になっていない選択肢だけを残してください。
日本語では、ものを説明する句は必ずその noun(名詞)の直前に置かれ、離れて立つことはありません。しかも「玄武岩から切り出された像の重さを、考古学者は3トン近くと推定している」のように、説明される語が文の奥にあっても成り立ちます。英語のように句だけが文頭に離れて置かれ、コンマの直後の語とだけ結びつくという形が日本語にはないため、説明の相手が文中のどこかにあれば足りると感じられ、the statue という語を含む A や B が自然に見えます。さらに日本語では「像の重さは3トン近くある」と言えるので、the statue's weight も像そのものを話題にしていると感じられます。
possessive(所有格)は、文脈が求める数に合わせて noun(名詞)を singular(単数)か plural(複数)の綴りに決めてから、singular には apostrophe(アポストロフィ)と s を、-s で終わる plural には apostrophe だけを付けて作ります。所有を示すために語そのものの綴りを変えることはありません。
確認のしかた:選択肢を見る前に、空所の直後にあるものの持ち主が本文のどこで先に出てきたかを探し、その語の直前にある数を示す語(a、one、single、several など)に丸を付けてください。
日本語の noun(名詞)は数を必ず示すわけではありません。「群れ」は一つでも二つ以上でも形が変わらず、所有は「の」という particle(助詞)だけで表せるので、数を決めないまま「群れの巣」と言えてしまいます。つまり日本語話者は、所有を示す前に数を確定させるという手順を母語で一度も踏んでいません。そのため colony's と colonies' の違いがどちらでもよいように見え、近くにある "hundreds of birds" に引かれて colonies' を選びやすくなります。
要求・提案・主張を表す動詞のあとに that 節が続き、その節が「こうしてほしい」という内容を述べるとき、節の中の動詞は主語にも主節の時制にも左右されず base form(原形)のままです。この形を subjunctive(仮定法現在)と呼びます。
確認のしかた:選択肢を見る前に空所へ should を入れて節を読み、意味が通るなら should を消して、その直後に来る動詞の形をそのまま選んでください。
日本語の動詞は主語の人称や数によって形が変わらないため、英語の -s は感覚としてではなく「主語が単数なら付ける」という後から覚えた規則として当てはめられます。each participant が単数だと見えた瞬間に keeps が正しく見えるのは、この規則が反射的に働くからです。さらに日本語では、要求の内容を「〜するように」という言い方で表し、動詞そのものを subjunctive(仮定法現在)にあたる特別な形に変える仕組みがありません。そのため keep は -s を付け忘れた不完全な形に見え、正解であるにもかかわらず最初に候補から外されます。
文が過去のある時点を基準にしているときは、その基準より前に終わっていた動作も、基準の時点まで続いていた動作も past perfect(過去完了)で表します。present perfect(現在完了)は基準が必ず「今」になるため、過去に置かれた基準との前後関係を示すことはできません。
確認のしかた:選択肢を読む前に、文の基準になっている時を示す語句に下線を引き、その上に「過去」「今」「未来」のどれかを書き込んでから、その印に合う形を選んでください。
日本語には past perfect(過去完了)にあたる専用の形がありません。「1948年までに二十年間働いていた」のように、過去のある時点より前という前後関係は、「までに」や「〜ていた」といった語句が引き受けます。さらに日本語では、subordinate clause(従属節)の tense(時制)が main clause(主節)の時を基準に相対的に決まるため、文のどこかに時を示す語句があれば、空所の側で形を変える必要を感じにくくなります。その結果、基準が今なのか過去なのかを確かめないまま、耳になじむ have worked や、形を変えない work を選びやすくなります。
verb(動詞)の形は、subject(主語)の中心になる noun(名詞)で決まります。その名詞の後ろに prepositional phrase(前置詞句)や修飾語が続いても、その中にある名詞は動詞の形に影響しません。
確認のしかた:文の中で最初に出てくる preposition(前置詞)から空所の直前までを指で隠し、残った語だけをつなげて読んでください。
日本語の verb(動詞)は、subject(主語)が一つでも複数でも形が変わりません。数に合わせて動詞を選ぶという作業自体が日本語にないので、意識しなければそのまま通り過ぎます。さらに日本語は修飾する語句が noun(名詞)の前に来るため、「世界中で話されている言語の数は」では中心の「数」が動詞のすぐ前に残ります。英語は修飾部分が名詞の後ろに続くので、動詞の直前にあるのは languages のような修飾部分の名詞になり、耳で合わせると A を選んでしまいます。
and や or でつながれた list(列挙)では、すべての項目を同じ文法の形にそろえます。これが parallel structure(並列構造)で、空所に入る項目の形は前に並んだ項目がすでに決めています。
確認のしかた:空所より前にある各項目の最初の語に下線を引き、その形を確かめてから、同じ形で始まる選択肢だけを残してください。
日本語では、こうした並びを「水車の修復、帳簿のデジタル化、博物館の創設」のように漢語の名詞でそろえるのが自然です。そのため A の the creation of a small museum が形として最も落ち着いて見えます。また、日本語には英語の gerund(動名詞)と infinitive(不定詞)のような語形の区別がなく、どちらも「作ること」という一つの言い方に収まるため、A・B・D が同じ意味に見えて語形の違いが手がかりになりません。英語では意味が同じでも語形をそろえる必要があり、ここが日本語と違います。
relative pronoun(関係代名詞)の形は、指している名詞ではなく、自分が入っている節の中での役割で決まります。節の動詞をするのが自分なら subject(主語)の形、直後にその人の持ち物を表す名詞が続くなら possessive(所有格)の形、節にすでに別の主語があり、自分がその動詞や前置詞の相手なら object(目的語)の形です。
確認のしかた:空所を指で隠し、その先にある最初の動詞を探して、その動詞をしている名詞がすでに置かれているかを確かめてください。
日本語の relative clause(関係節)は名詞の前に置かれ、英語の relative pronoun(関係代名詞)にあたる語を含みません。たとえば「委員会が最も重要な貢献をしたと判断する科学者」では、修飾される「科学者」に「が」も「を」も付きません。つまり、その名詞が節の中でどの役割だったかを形で示す習慣が日本語にはありません。そのため英語でも「何を指すか」だけで形を決めてしまい、人を指すのだから who、と選びがちです。
書き換えられない main clause(主節)の verb(動詞)の tense(時制)が、その文の時間の基準です。that や who の節の中にある verb は基準にならず、時間が移ったことを示す語句がない限り、空所の verb はこの基準にそろえます。
確認のしかた:選択肢を手で隠したまま、that や who の節の中にある verb(動詞)は数えず、空所以外の main clause(主節)の verb に下線を引いて、その tense(時制)を声に出して言ってください。
日本語の物語では、同じ段落の中でタ形とル形が入れ替わっても誤りになりません。そのため described と recognizes が並んでいても日本語話者には不自然さが感じられず、A がそのまま通ってしまいます。また日本語は、subordinate clause(従属節)の tense(時制)を発話時ではなく main clause(主節)の出来事を基準に決めるので、「あとの場面より前の出来事だから古い形にする」という発想が先に出て、C も選びやすくなります。
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