解説の言語

解説は日本語。文法用語は英語のまま出します。 本番は「英語」★です。

Rhetorical Synthesis.

選択肢はどれも、ノートから正しく作られた本当の文です。だから内容の正誤では決まりません。決めるのは、設問が指定した目的にその文が応えているかどうか、ただ一点です。

この分野でいちばん大事なこと

この分野の誤答は、どれもノートから正しく作られた本当の文です。落ちる理由は内容が間違っているからではなく、指定された目的に応えていないからです。だから、先に目的を読み、その文に何が入っていなければならないかを書き出してから、選択肢を見ます。

強調する5問

指定されたことが文の主張そのものになっているか。ただ触れているだけの文は落ちます。ノートの中で、その主張をいちばん強く支える具体的な事実を使っているかも見ます。

理由や仕組みを説明する2問

結果だけでなく、原因やしくみが文の中にあるか。「〜である」で終わる文ではなく、「〜だから〜できる」の形になっているかを見ます。

指定された要素を過不足なく出す2問

指定された要素が全部入っているか。そして、聞かれていない情報がそれを押しのけていないか。多ければいいのではありません。

知らない人に紹介する1問

その言葉を知らない人が、この一文だけで意味をつかめるか。定義が文の中にあるかどうかで決まります。

日本語話者がハマる理由

日本の国語の記述では、与えられた材料をできるだけ取り込んで、過不足なくまとめた答案が評価されます。その感覚のまま読むと、ノートを多く使っている選択肢がいちばん良く見えます。この分野では逆で、目的に関係のない情報が入っているほど、その文は目的から遠ざかります。英語の読解力ではなく、採点基準が違う、という話です。

問題文と選択肢は、どのレベルでも英語のままです。本番がそうだからです。


Rhetorical Synthesis目的に合わせて書く)で扱うルール、10項目

帰国子女・インターナショナルスクール生のための、デジタルSAT の無料教材です。Rhetorical Synthesis の練習10問で出てくるルールを一覧にしました。解き終わったあとの復習や、 試験前の読み返しに。独学でも進められるように、ルールごとに確認のしかたをつけています。 8項目には「日本語話者がハマる理由」をつけています——日本語の文法や語順のどこが原因で、その誤答が自然に見えてしまうのかです。

この分野ぜんたいに共通する、日本語話者がハマる理由

日本の国語の記述では、与えられた材料をできるだけ取り込んで、過不足なくまとめた答案が評価されます。その感覚のまま読むと、ノートを多く使っている選択肢がいちばん良く見えます。この分野では逆で、目的に関係のない情報が入っているほど、その文は目的から遠ざかります。英語の読解力ではなく、採点基準が違う、という話です。

  1. 01強調する

    goal(設問の目的)が「強調する」と指示しているときは、指定された対象が文の main assertion(中心的な主張)になっていて、しかもそれが特別だと言える理由を notes(ノート)の中で最も具体的な事実で裏づけている選択肢だけが正解になります。対象に触れているだけの文や、内容は正確でも別のことを中心に据えた文は、この条件を満たしません。

    確認のしかた:選択肢を読む前に goal(設問の目的)だけを見て、強調するよう指示された対象と、それが特別だと言える理由を最も具体的に示している notes(ノート)の事実の二つを書き出し、その両方が入っている選択肢だけを残してください。

    日本語話者がハマる理由

    日本の国語や小論文では、同じ語をくり返さないこと、一文を短くまとめることが「よく書けた文」の条件として教わります。正解の D は Nobel を二度出す最も長い文で、この基準で見ると C のほうが整って見えます。SAT が判定しているのは文章の巧拙ではなく goal(設問の目的)を達成しているかどうかなので、書き方の好みで選ぶとこの設問では点を落とします。

  2. 02強調する

    二つのものの関係を強調するよう求める goal(設問の目的)では、似ている点なのか違う点なのか、指定された通りの関係そのものを文の主張にし、二つとも一文に入れ、その関係を最も具体的に裏づける事実を notes(メモ)から使う必要があります。片方しか出てこない文や、指定とは反対の種類の関係を述べた文は、内容が正確でも正解にはなりません。

    確認のしかた:選択肢を読む前に goal(設問の目的)を読み、似ている点と違う点のどちらを求められているのか、そしてその関係で結ぶべき二つの対象は何かを書き出してから選択肢に進み、その二つを一文に収めて指定された側の関係そのものを述べている選択肢だけを選んでください。

    日本語話者がハマる理由

    日本の国語では対比が説明文の型として繰り返し教えられ、さらに「比較する」という日本語は似ている点と違う点の両方を指します。そのため A のように 13 と 15 を左右に並べた文が、最も「比べた文」らしく見えて選ばれます。しかし goal(設問の目的)は similarity(類似点)と書いて似ている点だけを指定しており、違いを述べた文はここでは外れます。

  3. 03強調する

    goal(設問の目的)が emphasize(強調する)を求めているときは、指定されたものを文の主張そのものに据え、メモの中でそれを支える最も具体的な事実を使っている選択肢が正解になります。指定されたものが二つの対象の関係であるときは、両方の対象と、その関係を成り立たせる事実が、同じ一文の中に入っていなければなりません。

    確認のしかた:選択肢を見る前に goal(設問の目的)だけを読み、「二人の名前が両方出ていること」「その二人の違いそのものを述べていること」という二つの条件を書き出してから、選択肢を一つずつ照らし合わせてください。

    日本語話者がハマる理由

    日本の国語で習う要約は、与えられた材料に共通する要素をまとめた一文を良い答えとして扱います。その基準のまま選ぶと、二人に共通する題材を一文にまとめた A が最もよくできた要約に見えます。ここで問われているのは要約の出来ではなく、goal(設問の目的)が指定した「違い」が文に出ているかどうかだけです。

  4. 04理由や仕組みを説明する

    理由や仕組みを説明するよう求めるゴールは、ノートの事実を並べただけの文や、鍵になる事実を単独で置いただけの文では達成できません。原因と結果を一文の中でつなぎ、causal relationship(因果関係)をはっきり示した選択肢だけが正解です。

    確認のしかた:選択肢を読む前に、ゴールを「XなのはYだからだ」という一文に書き直し、Yに入る原因をノートから選んで書き出したうえで、そのXとYが一文の中でつながっている選択肢だけを残してください。

  5. 05指定された要素を過不足なく出す

    設問が入れるべき要素を名指ししているときは、その要素がすべて入っている選択肢だけが正解になります。一部の要素しか出していないものや、足りない要素の代わりに正確な背景や手順を入れているものは、書かれている内容が正しくても目的を果たしていません。

    確認のしかた:選択肢を見る前に、設問が名指しした要素("the study’s results" と "the researchers’ conclusion")を書き出し、その両方がそろっている選択肢だけを残してください。

    日本語話者がハマる理由

    国語の読解では、筆者の主張や結論を取り出したものが答えとして扱われる場面が多く、結論だけを述べたDが「まとめとして一番きれいな1文」に見えます。ここでは設問が結果と結論の両方を名指ししているので、結論だけでは足りません。

  6. 06知らない人に紹介する

    「知らない人に紹介する」goal(目標)では、その語が何の一種なのか、何が特徴なのかを文の中で示している選択肢だけが正解です。具体例や年号、その後の出来事を挙げる選択肢は、内容が正しくても、読み手がその語をすでに知っていることを前提にしているため、goal を満たしません。

    確認のしかた:goal(目標)を先に読み、「その語は何の一種か」「何が特徴か」の二点を書き出してから、選択肢を見比べてください。

    日本語話者がハマる理由

    goal(目標)の中心は "introduce Brutalism" ですが、条件を決めているのは後ろに付いた "to an audience unfamiliar with the style" です。日本語は名詞を説明する語句を必ず名詞の前に置くため、名詞の後ろから説明を足す postmodification(後置修飾)は補足のように感じられ、読み飛ばしても文意は取れたつもりになります。その結果、頭に残るのは「Brutalism を紹介する」だけになり、Brutalism という語が入っていて紹介文らしい A を選んでしまいます。

  7. 07強調する

    goal に emphasize と書かれている強調する型では、名指しされた点を文の主張そのものに据え、メモの中でその点を最も具体的に裏づけている事実を使っている選択肢だけが正解になります。残りの選択肢はメモ通りの正しい文ですが、名指しされた点が主張になっていないので落ちます。

    確認のしかた:選択肢を読む前に、goal が強調するよう求めている点と、メモの中でその点を測っている事実を書き出し、その事実を主張の中心に置いている選択肢だけを残してください。

    日本語話者がハマる理由

    国語の授業で書く本の紹介カードは、書名・著者名・あらすじの順に埋めるのが定型で、A はその型にそのまま重なります。さらに日本では「累計〇〇万部」のような数字は本の帯に刷られた宣伝文句として目に入るので、翻訳言語数や販売部数は作品の説明ではなく売り込みに見えやすく、D を選びにくくなります。ここで採点されているのは紹介の型ではなく、goal が名指しした点が文の主張になっているかどうかだけです。

  8. 08理由や仕組みを説明する

    概念を具体例で説明せよという目的は、概念そのものの中身と、それが表れている具体的な事例の両方が一つの文に入って初めて満たされます。どちらか一方しかない文は、書かれている内容が正確でも目的を果たしていません。

    確認のしかた:選択肢を見る前に目的を読み、その一文に必ず入っていなければならない二つ、すなわち概念そのものの中身と、それが表れている具体的な事例を書き出してください。

    日本語話者がハマる理由

    日本の学校の試験では「〜とは何か説明せよ」に対して教科書どおりの定義を書けば正解になる形式が多く、用語の定義だけで成り立っている C が最も「解答らしい」形に見えます。英語の目的文は同じ一文に \"use a specific example\" まで課しているので、定義を書いた時点で終わりにしない読み方が必要です。

  9. 09指定された要素を過不足なく出す

    出すべき要素を指定している goal(設問の指示)では、その要素をそのまま述べている選択肢だけが正解になります。ノートに基づく正しい文でも、指定された要素の代わりに別の事実を述べている文は、goal を果たしていません。

    確認のしかた:選択肢を読む前に、goal(設問の指示)が名指しした要素、ここでは研究者が何を突き止めようとしたのかを自分の言葉で書き出し、それを述べている選択肢だけを残してください。

    日本語話者がハマる理由

    日本の国語の記述問題は要素点方式で採点されることが多く、必要な情報を多く盛り込み、複数の材料を因果でつないだ答案ほど点が伸びます。その感覚で見ると、二つのノートを「〜なので」でつないだ D は答案として整って見え、ノートの一文をほぼそのまま使った A は素っ気なく見えます。SAT ではノートの文をほぼそのまま使うこと自体は減点されません。判定されるのは goal(設問の指示)が指定した要素を出しているかどうかだけです。

  10. 10強調する

    「強調する」という目的では、目的が名指しした主張そのものを文の中心に置き、メモの中でその主張を直接裏づける最も具体的な事実を使った選択肢だけが正解になります。対象に触れているだけの文や、その主張を支えない事実を述べた文は、内容が正確でも目的を果たしません。

    確認のしかた:選択肢を見る前に目的を読み、文が言い切らなければならない主張と、それを裏づけるメモの事実(どちらが先かを問う主張なら年号)を一行書き出し、そのうえでその主張を言い切っている選択肢だけを残してください。

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