SATは紙からデジタルに変わりました。問題は「いつ変わったか」が国によって違うことで、 そのずれが、家庭の中で話が食い違う最大の原因になっています。
移行の時期が、海外と米国で1年ずれています。
日本を含む海外の会場:2023年春(初回は2023年3月)。
米国内:2024年3月。
つまり、米国在住のご家族が「2023年に紙で受けた」と言っているのは米国では正しく、日本では成立しません。日本ではその時点ですでにデジタルでした。 日本で紙のSATを受けた最後の学年は、2022年内の回までです。
いまは一般受験で紙のSATは実施されていません。 紙で受けられるのは、承認された配慮(accommodation)がある場合だけです。 「紙も選べる」と書いてある情報は古いものです。
| 紙のSAT(〜2022年、日本) | デジタルSAT(2023年春〜) | |
|---|---|---|
| 全体の解答時間 | 180分 | 134分(2時間14分) |
| 問題数 | 154問 | 98問(うち採点対象94問) |
| 英語 | Reading 65分・52問 + Writing and Language 35分・44問 | Reading and Writing 64分・54問(ひとつに統合) |
| 数学 | 80分・58問(電卓不可25分20問 + 電卓可55分38問) | 70分・44問(全問で電卓が使える) |
| 英文の形 | 1つの長文に設問がいくつも続く | 1問につき短い英文ひとつ(25〜150語) |
| 難易度 | 全員が同じ問題 | モジュール1の出来で、モジュール2の難易度が変わる |
College Board 自身の仕様書は、最初にデジタルを受ける学年をこう書いています。海外の会場では2024年卒業のクラス、米国では2025年卒業のクラス。 実際の移行時期(海外2023年3月/米国2024年3月)とも一致します。家庭の中で照らし合わせるときの目安になります。
| その人が受けたのは | 日本・海外の会場 | 米国内 |
|---|---|---|
| 2023年卒業まで | 紙。日本でも米国でも同じです。 | |
| 2024年卒業 | デジタル | 紙 |
| 2025年卒業以降 | デジタル | |
話が食い違うのは、ちょうど2024年卒業のところです。 同じ学年でも、日本にいたか米国にいたかで受けた試験が違います。
紙のSATは154問すべてが採点対象でした。デジタルSATの98問のうち8問は採点されません(各モジュールに2問ずつ)。 点数になるのは94問です。公式に「見分けられない」と明記されているので、 どれかを捨ててよいという意味ではありません。 ただ、急に浮いて難しい問題が出てきたときに動揺しなくていい、という点では知っておく価値があります。
スコアの読み方は、紙のときと同じ形のままです。英語と数学の2つの点数が出て、その合計が総合点になります。 紙の時代に「4つのパートがある」と言われていたのは試験の区切りの話で、 返ってくる点数は当時も2つでした。そこは変わっていません。
英文が短くなったこと自体は、英語が第二言語の受験生には追い風です。 数学の文章題も、多くが50語以下に抑えられました。 一方で1問あたりの時間は英語で約71秒しかなく、 読み直している余裕はありません。読解力で押し切る作戦は、もう成立しにくくなりました。 手順で決められる問題を手順で片づけて、その分の時間を残りに回す。そういう形に変わっています。
このサイトの無料教材は、 その「手順で決まる問題」を集めたものです。
2026年9月時点で、College Board の公式発表と Assessment Framework v3.01 の紙/デジタル対照表を確認して書いています。
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