デジタルSATとは98問、2時間14分
形式のすべて。

このページの数字は、すべて College Board 自身が公開しているものです (公式の構成ページAssessment Framework v3.01)。 日本語のまとめには紙のSAT時代の数字が残っているものが多いので、出典を開いて確かめられる形にしてあります。

全体の形

セクション問題数内訳時間1問あたり
Reading and Writing54問27問 × 2モジュール64分32分 × 2約71秒
Math44問22問 × 2モジュール70分35分 × 2約95秒

「2時間14分」には休憩が入っていません。 134分は解答時間だけの合計です。英語と数学のあいだに10分の休憩があるので実際は2時間24分、 さらに当日は受付と端末の確認があるため、会場にいる時間はもっと長くなります。 保護者の方が予定を組むときは、午前いっぱいを見ておくのが安全です。

適応型は「1問ごと」ではありません

日本語の解説でいちばんよく見る誤りがここです。1問ごとに難易度が変わるわけではありません。変わるのはモジュール単位です (College Board の用語では multistage adaptive testing)。

  • モジュール1は、易しい問題から難しい問題まで幅広く混ざっています。 ここでの出来が、次のモジュールの振り分けを決めます。
  • モジュール2は、平均難易度が高いものと低いもののどちらかになります。 ただしどちらにも易・中・難が混ざっていて、割合が違うだけです。

いちばん大事なのは、その次のルールです。モジュール内なら問題を自由に行き来できますが、次のモジュールに進んだら前には戻れません。英語を終えて数学に進んだあとも、英語には戻れません。 見直しは、そのモジュールの中で終わらせる必要があります。

英語(Reading and Writing)で出るもの

紙のSATにあった「1つの長文に設問がいくつも続く」形式はなくなりました。 いまは全問が独立していて、1問ごとに短い英文が付きます。長さはおよそ25〜150語です。 出題は4領域、順番も決まっていて、領域ごとにおおむね易しい順に並びます。

出題順領域配分このサイトの教材
1Craft and Structure語と構成約28%13〜15問練習する →
2Information and Ideas情報と根拠約26%12〜14問練習する →
3Standard English Conventions英語の決まり約26%11〜15問練習する →
4Expression of Ideas書き手の目的約20%8〜12問練習する →

問題数は採点対象50問に対するものです。配分は公式表記でも「約」がついていて、回によって範囲内で動きます。

数学(Math)で出るもの

領域配分問題数
Algebra代数約35%13〜15問
Advanced Math発展的な代数約35%13〜15問
Problem-Solving and Data Analysisデータの扱い約15%5〜7問
Geometry and Trigonometry図形と三角比約15%5〜7問
  • 約75%が4択、約25%は答えを自分で入力する形式(student-produced response)です。
  • 約30%が文章題ですが、その多くは50語以下に抑えられています。 デジタル化のときに意図的に短くされた部分で、英語が第二言語の受験生には効きます。
  • モジュール内では、領域が混ざったままおおむね易しい順に並びます。 英語のような領域ごとのまとまりはありません。
  • それでも英語で落とす問題が残ります。語順が引き算をひっくり返す、at most が不等号の向きを決める——そこだけを集めた12モジュールがあります。

電卓と、画面上の道具

電卓は数学セクション全体で使えます。紙のSATにあった「電卓不可パート」はなくなりました。ただし英語セクション中は使えません—— 「デジタルSATは全編電卓可」と書いてある解説がありますが、これは誤りです。 Bluebook には Desmos の電卓(グラフ用と関数電卓の2種類)が内蔵されていて、 自分の承認済み電卓を持参することもできます。数学では公式集も画面上で参照できます。

画面には、見直し用のフラグ(Mark for Review)、残り時間タイマー(自分で隠せます。残り5分で必ず通知)、 ハイライトとメモ、選択肢を消す機能、Line Reader、問題一覧があります。 紙で「×をつけて消す」解き方をしていた人は、そのまま同じやり方ができます。

端末の条件——ここで日本の受験生がつまずきます

スマートフォンと個人のChromebookでは受験できません

Bluebook が動くのは Windows・Mac・iPad・学校が管理するChromebook です。 個人で買ったChromebookは対象外で、スマートフォンでも受験できません。 端末がない場合は、申込時に College Board へ貸与を申請できます。 アプリは当日ではなく事前にダウンロードしておく必要があります。

  • バッテリーが3〜4時間持つことが公式の条件です。会場で電源が取れるとは限らないので、充電器かモバイルバッテリーを持っていってください。
  • 試験中にネットが切れても進行は止まらない設計になっています。
  • OSのバージョン要件は毎年引き上げられます。数字をここに書いても翌春には古くなるので、公式の Device Requirementsで受験前に確認してください。画面が小さすぎる端末も対象外です。

採点されない問題が8問あります

各モジュールに2問ずつ、合計8問が採点されない問題(pretest)です。 英語は54問中50問、数学は44問中40問が点数になります。 ただし公式に「見分けられない」と明記されています。捨ててよい問題がある、という意味ではありません。急に難しい問題が出てきたときに「これは採点外かもしれない」と思える。知っておく意味はそこです。

形が分かったら

次は、何から手をつけるかです。Bluebook の公式模試を1回受けてから、 落とした分野に進むのがいちばん早い順番です。

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2026年9月時点で、College Board の公式ページと Assessment Framework v3.01(2024年8月)を確認して書いています。 2026-27年度に公表されている変更は運用・技術面のみで、セクション数・問題数・時間・休憩には変更がありません。 ただし今後も変わらないという意味ではないので、受験前に公式ページで確かめてください。
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