スコアレポートには、点数のほかにパーセンタイルがいくつも並びます。同じ点数なのに違う数字が出るので、 どれが何との比較なのかを知らないと読み違えます。ここでは公式の定義だけを整理します。
合計といっても、正答数の合計ではありません。 各セクションの得点は、問題の難易度などを踏まえて200〜800点に変換された数字です。 College Board 自身が「同じ正答数でもセクションスコアが違うことがある」と明記しています。正答数を足して総合点を出す計算はできません。
レポートには点数そのものだけでなく、その前後の幅(score range)も示されます。 測定には誤差があるので、同じ実力でも受けるたびに多少上下します。その幅を見せるためのものです。 1点の差を実力差として読まないでください、という College Board からの注意書きでもあります。
パーセンタイルとは、比較対象のうち自分と同じか自分より低い点だった人の割合です。 問題は、その「比較対象」が3通りあることです。
| 総合スコア | SAT User | Nationally Representative |
|---|---|---|
| 1400 | 93パーセンタイル | 97パーセンタイル |
| 1200 | 75パーセンタイル | 81パーセンタイル |
| 1000 | 47パーセンタイル | 48パーセンタイル |
| 800 | 17パーセンタイル | 14パーセンタイル |
同じ1200点が75にも81にもなります。どちらが正しいということではなく、比べている相手が違うだけです。 なお College Board のパーセンタイル表には年度の表示がなく、「直近3学年」とだけ定義されています。
College Board 自身が挙げている例です。Reading and Writing が60パーセンタイル、Math が70パーセンタイルの生徒は、 総合では75パーセンタイルになります。平均の65でも、高いほうの70でもありません。 総合のパーセンタイルは総合スコアに対して計算されるからです。 二つの数字を見て「だいたい真ん中くらい」と考えると、実際とずれます。
College Board の年次レポートによれば、2025年卒業のクラス(受験者 2,004,965人)の平均総合スコアは1029点でした。 セクション別の平均は Reading and Writing が約521点、Math が約508点です。 2026年9月時点で、2026年卒業のクラスの年次レポートはまだ公表されていません。
これは過去の受験者集団についての統計であり、目標値でも基準でもありません。 なお College Board は、四捨五入の都合でセクション平均の合計が総合平均と一致しないことがあると注記しています。
College Board は College and Career Readiness Benchmarks として Reading and Writing 480、Math 530 という数字を公表しています。 定義は「大学1学期目の関連科目でC以上を取る可能性が75%」に対応するセクションスコアです。 合格ラインでも、出願の足切りでもありません。確率についての指標です。
スコアが出るのは試験日のおよそ2週間後なので、無料送付先を決める締切は、点数を見る前に来ます。
2026年9月時点で、College Board の公式資料 (Understanding Scores 2026年秋版、 スコア構造ページ、2025年卒業生の年次レポート)を確認して書いています。 パーセンタイルと平均点は過去の受験者集団についての公表値で、点数を保証するものではありません。
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