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海外在住のご家庭へ

帰国子女入試と、アメリカの大学。
現地で何を準備するか。

現地校に通っているあいだに、何を積み上げておけばいいのか。

GPA、SAT、AP、TOEFL®テスト、エッセイ。それぞれが何のためのもので、二つの進路でどう使われるかを説明します。

2026年9月時点の情報です。出願要件は必ず各大学の最新の募集要項で確認してください。

二つの進路

進路は、大きく二つあります。

日本の大学の帰国子女入試と、アメリカの大学への出願です。見られるものの多くは重なっています。

01

日本の大学の帰国子女入試

現地校の成績と、大学によってはSATやTOEFLなどの結果。そのうえで書類・小論文・面接です。見方は大学・学部ごとに違います。現地でしかできない経験も、書類や面接で語る材料になります。

  • 現地校の成績
  • SAT・TOEFLなど
  • 書類・小論文・面接
02

アメリカの大学

成績(GPAと、どんな授業を選んだか)、SAT、課外活動、推薦状、そしてエッセイ。点数だけでは決まらず、書類全体で本人が見られます。

  • GPAと授業の難しさ
  • SAT
  • エッセイ・課外活動

私自身、カリフォルニアで18年過ごして現地の公立高校に通い、アメリカの大学への出願準備もしたうえで、帰国子女入試で筑波大学医学部に進みました。このページは、その経験と各大学・試験団体の公式情報をもとにしています。

講師のくわしい経歴

GPA

GPA ── 学校の成績

GPAは、各科目の成績を数字に置き換えて平均したものです。計算のしかたは2通りあります。

Unweighted(加重なし)
授業の難しさに関係なく、成績だけで平均します。よく使われる4.0スケールでは、A=4.0、B=3.0、C=2.0、D=1.0、F=0です。日本の評定平均に近い考え方です。
Weighted(加重あり)
APやHonorsのような難しい授業に点を上乗せして平均します。上限は学校によって違います。

ただし大学は、学校のGPAをそのまま使うとは限りません。違う学校の生徒を比べるために、主要科目だけで計算し直したり、上乗せ分を外したりすることがあります。大事なのは数字そのものより、主要科目の成績と、どんな授業を選んだかです。

SAT

SAT ── アメリカの大学出願と、一部の日本の入試で使うテスト

SATは、College Boardという非営利の団体が実施している試験です。Reading and WritingとMathの2セクションで、それぞれ200〜800点、合計400〜1600点です。

いまはアプリを使ってデジタルで受けます。試験時間は2時間14分です。各セクションとも、前半の出来によって後半の問題の難しさが変わります。

年に1回の一発勝負ではありません。試験日は年8回(8月〜翌6月)で、日本から受けても日程は同じです。何度でも受けられ、College Boardは11年生の春と12年生の秋の、少なくとも2回を勧めています。

「SATは出さなくていい」は、もう古い情報です

数年前、SATの提出を任意にする大学が増えました。ところがこの2〜3年で、難関大学のなかにも必須に戻す大学が相次いでいます。2026年9月時点の各大学の公式ページでは、次のとおりです(SATかACTのどちらか)。

2027年秋入学(いまの出願)で必須
ハーバード、イェール、ペンシルベニア大学、ブラウン、ダートマス、コーネル、MIT、スタンフォード、カリフォルニア工科大学、ジョージタウン、ジョンズ・ホプキンス、テキサス大学オースティン校
2027年秋入学は任意、2028年秋入学から必須
プリンストン、コロンビア
そのほか
カーネギーメロンは学部によって違い、パデューは原則として提出を求めています

受けられない事情がある場合や、アメリカ国外の高校に通う場合の例外を設けている大学もあります。条件は大学ごと・年ごとに違うので、志望校の公式ページで必ず確認してください。

参考:よく言われるSATの目安

ご家庭の参考として、よく言われる目安を載せます。大学が決めている合格ラインではありません。アメリカの大学の多くも、SATを使う日本の大学の多くも、最低点を設けていません。

1500以上
アイビーリーグ・MIT・スタンフォードなどを目指すときの目安。各大学が公表している合格者・入学者の真ん中の50%は、およそ1470〜1580です。
1350〜1400前後
オハイオ州立大・パデュー大・インディアナ大など、人気の州立大学で合格者の真ん中あたりの点数です。
1300前後
多くの州立大学で、合格者の点数の範囲に入る目安です。
日本:早稲田・慶應など(SATを出す入試)
1400〜1450点以上がよく言われる目安です。早稲田の英語で学ぶ学位プログラムでは、合格者の平均点が学部によって約1415〜1500点と公表されています(2026年)。慶應は「基準点は設けていません」としています。
日本:医学部(帰国生の枠)
SATを出せる医学部はごく一部(慶應・東京科学大・順天堂など)で、SATの目安点を公表している医学部はありません。合否はおもに数学・理科の筆記試験、APなどの理科の成績、面接で決まります。参考までに、順天堂では「SAT 1450点以上+AP理科の高得点」で二次試験が免除されます。

点数は材料の一つです。成績・授業の選び方・エッセイ・課外活動・面接などを合わせて見るので、この点数があれば合格、足りなければ不合格、ということではありません。数字は2026年9月時点で各大学が公表しているものをもとにしています。条件は毎年変わるので、必ずその年の募集要項で確認してください。

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AP

AP ── 高校で受ける、大学レベルの授業

APは、高校で大学初級レベルの授業を取り、その内容の試験を受けられる仕組みです。見られるものは二つあります。

学校のAPクラスの成績
学校の授業の成績で、GPAに入ります。
AP試験のスコア
毎年5月の統一試験で、科目により約2〜3時間、1〜5点で採点されます。3点以上で大学の単位などを認める大学が多くあります(基準は大学ごと)。学校ごとの採点の差に左右されない、外の物差しです。

大学は、学校で受けられる授業のなかから難しいものに挑戦したか(rigor)を見ます。APを取る意味はここにあります。

一方で、APでSATの代わりにできる場面は減っています。イェールでは2026〜27年の出願から、試験の要件を満たせるのはSATかACTだけになりました(APのスコアは追加で出すことはできます)。

取りすぎに注意

APを増やしすぎて授業についていけなくなり、かえってGPAが下がる。よくある失敗です。科目数は、成績を保てる数で決めます。

学校にAPクラスがない場合

授業を取っていなくても、AP試験は受けられます。ただし、外部の受験者を受け入れてくれる学校を自分で探す必要があります(日本には公認のAPテストセンターがありません)。学校が試験を申し込む締切は11月中旬で、もっと早い学校もあります。早めにご相談ください。

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TOEFL

TOEFL®テスト ── 英語で学ぶ力を測る試験

TOEFL iBT®テストは、英語を母語としない人が英語の授業についていけるかを測る試験です。2026年1月21日から、スコアは1〜6(0.5刻み)の表示に変わりました。2028年1月までは、以前の0〜120点に相当する点数も併記されます。

帰国子女入試では
英語の試験のスコアを出願や選考に使う大学・学部があります。扱いは大学ごとに違うので、募集要項で確認します。
アメリカの大学では
全員に必須ではありません。ハーバードとスタンフォードは求めておらず、イェールが求めるのは、英語が母語でなく、英語で授業をする学校に2年以上通っていない人だけです。現地の高校に通っていれば要らないことも多くあります。ただし、英語で学べることは前提です。

参考:よく言われるTOEFLの目安

ご家庭の参考として、よく言われる目安を旧スコア(0〜120点)で載せます。大学が公表している最低点ではありません。ただし上智のように、出願に必要な最低点を公表している大学もあります。アメリカの大学の目安は、英語の試験の提出を求められる場合のものです。

帰国子女入試:早稲田・慶應
100点前後か、それ以上がよく言われる目安です。大学は合格点を公表していません(慶應は「合格基準点はありません」と明記しています)。帰国生向けの塾の調査では、合格した人の平均は95〜105点前後と報告されています。
帰国子女入試:上智・MARCH
85〜95点以上が、合格した人によく見られる目安です。上智は出願に必要な最低点を公表していて、多くの学科で72点です(学科によって違います)。
アメリカ:アイビーリーグなど
100点以上が目安です。コロンビア大は105点以上を求めています。上のとおり、ハーバードのように英語の試験を求めない大学もあります。
アメリカ:一般的な4年制大学
80点前後が目安です。
アメリカ:コミュニティカレッジ
60点未満(45点など)で受け入れる学校も多くあります。

新スコア(1〜6)との対応は、ETSが公表している対照表でおおよそ 80点→4.0、90点→4.5、100点→5.0、110点→5.5、120点→6.0 です。ただし、新スコアの基準をこの表より高めに置く大学もあります(例:カリフォルニア大学は旧80点に対して4.5、コロンビア大は旧105点に対して5.5)。志望校の募集要項で必ず確認してください。

2026年からの新形式とスコアの見方

エッセイ

エッセイ ── 点数では見えないところ

成績とスコアは、基準を満たしているかを示すもの。そのうえで、数字にならない人柄や考え方を伝えるのがエッセイで、アメリカの大学ではここで差がつきます。

出願システムのCommon Appでは、パーソナルエッセイ(250〜650語、7つのテーマから1つ)に加えて、大学によっては追加のエッセイもあります。

エッセイは英語で、自分の言葉で書きます。日本語で育った生徒には高い壁です。帰国子女入試でも、志望理由書や小論文で書く力が問われます。

hydeSolutionにできること

二つの進路のどちらも、私自身が準備してきました。

01

両方の進路を残した計画

どちらを選んでも困らない順番で、締切から逆算して準備を組みます。

02

科目選択とGPA

どのAPを、いつ、いくつ取るか。学校のカリキュラムを見ながら一緒に決めます。

03

SAT・TOEFL・APの指導

ルールと手順から教えます。APは自習での受験にも対応します。

04

エッセイ

ネタ出しから構成、推敲まで。書くのは本人です。代筆はしません。

まず、いまの状況を聞かせてください。

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